強みを自信に海外留学 - JGSWeekly #9
今回は、アメリカコロラド州、キャンパスが雄大なロッキー山脈に囲まれた「ノーザン・コロラド大学(University of Northen Colorado)」に留学中の紙透朱莉さんからのレポートです。自分の強みを生かしつつ、勉学に励み、楽しい留学生活を送られている紙透さんにお話を伺いました!
Q1. 紙透さんはどんなことをしていますか?
現在、青山学院大学の交換留学生として、学部に属さない’non digree seeking’ として留学生活を送っています。授業履修のしばりはなく、政治学、社会学、観光学、バレエを履修しています。課外活動として休みの日には、デンバーやロッキーマウンテンに行ったり、映画を見たりしています。
Q2.留学のきっかけ、またUNCを選んだ理由は何ですか?
「高校1年生時にアメリカのバレエのサマースクールに参加したことがきっかけです。今度はアメリカに英語を使った勉強をしに戻ってきたいと思いました。UNCを選んだ理由は、高校、大学と都心のキャンパスに通い、都心ではない正反対の環境に興味を持っていたこと、日本人が少ない環境で自分の英語力を伸ばしたいと思ったこと、また、バレエの授業があり自分の強みを活かせると思ったからです。」
Q3.正反対の環境で留学生活を送っていらっしゃるということですが、何か気づきや、何か感じたことはありましたか?
「全く違う環境に来たことで、人として自分にとって大事なことは何か、ということを考えるきっかけとなりました。日本にいた時は、時間に追われ、自分のことで精一杯だったのですが、留学後は、相手のことを思いやったり、相手に興味を抱くことで人との関わりを密にする大事さを痛感しました。それと同時に、今まで東京にある大学に通い、日本という国の政治、経済、文化的中心地にいたため、身近に感じていたそれらを遠くに感じるようになりました。留学中は、オンラインニュース、新聞を読み、情報を収集するように心がけています。また生活面でいうと、田舎は車がないと本当に不便です。 学校の協定校留学制度のルール上、運転はできないので、買い物はいつも友達の車に乗せてもらい、お店まで連れていってもらいます。公共交通機関の大切さが身にしみますね。」
Q4.英語はどのように学習されているのですか。
「UNCは、交換留学協定を青山学院大学としか結んでいないため、日本人はほとんどいません。初めての海外生活で英語の早さについていけず、初めは焦りました。英語力を高めるため、よくみなさんがやっていることですが、小さめのメモ帳に新しく知った単語、言い方、スラングなどを、日々記録しています。ペーパーなどは、提出前に現地の友達に添削してもらっています。またテストやペーパーで高得点を得たり、教授から評価されると、大きな自信になります。」
Q5.UNCを選ばれた理由の一つに「自分の強みであるバレエを活かすことができる」をあげられていますが、バレエが自分にポジティブに働いた経験がありましたら、教えてください。
「英語に自信がない私にとって、私の強みである『バレエ』は自分に自信を与えるものとなりました。バレエの授業で踊った際に、クラスメイトから拍手され”awesome!”と言われたときに’受け入れられた’と実感することができました。UNCの特徴として、ミュージカル学部が強く、ダンスや舞台の授業が充実しており、一学期の間に複数回の舞台に向けたオーディションがあります。友達の勧めでダンスの舞台のオーディションに参加した際も、’すごい’と声をかけられ、学年問わず多くの人に自分のことを知ってもらうことができ、知り合いや友達の輪が広がることで、自信に繋がりました。」
Q6.残りの留学生活はどのように過ごされるご予定ですか?
「大学のDance minor主催のダンスのオーディションに受かり、一番難しい役をいただいたので、役をこなせるようがんばりたいと思っています。帰国後は、留学前の私のように、初めて単身で海外に出て、長期留学する人々をなんらかのかたちで支援していきたいと考えています。私の将来の夢は客室乗務員になることです。これは初めて飛行機に乗った幼稚園生から変わらないものです(不思議ですが笑)。具体的な目標は、日本の航空会社の国際線客室乗務員になること、欧米の航空会社の客室乗務員ないし教官、管理職などになって日本の接客サービスを指導できる立場となり、日本のおもてなし文化を伝えることです。残り少ない留学生活は、とにかく目一杯学んで、考え方の幅を縦にも横にも伸ばして自分の世界を広げたいです!」
【編集後記】
以上、インタビューいかがでしたでしょうか。自分の好きなこと、強みを活かし、グローバルな舞台で活躍されている紙透さん、素敵ですね。話の中にもでてきましたが、環境を変えることで、初めて気づくこと、感じることは多くある、その結果、新しい視点を得られることも留学の醍醐味なのかもしれませんね。これからも世界で活躍する日本人学生の方々をどんどんレポートしていき、新しい発見、考え、視点を伝えていければと思います。
<アメリカでのバレエダンサーへの道>
ダンスの学部をもつアメリカの大学に入学し、そこでキャリアを積み、地元のバレエ団またはダンスカンパニーに入団、もしくはオーディションを受けて大きなバレエ団に入団する。日本のバレエ団と同じようにアメリカで有名なバレエ団はほぼみな付属のバレエ学校を持っており、そこの生徒がそのままそのバレエ団に入団することも多い。日本と大きく異なる点は、大学によってはしっかりとしたダンスの学部を持っており、きちんとダンサーへの勉強ができる。