勉強も熱狂もできてこそ名門…!? -JGS Weekly #5

みなさん、年の瀬に向けいかがお過ごしでしょうか。2014年最後のJGS Weeklyになりました。最後のWeeklyは先日の予告通り、ノースカロライナ州のDuke Universityに通う水口佳栄さんです。 「海外の大学に留学する人って帰国子女ばかりなんじゃないの?」と思っている方は多いかもしれませんね。でも、実はそうでもないかもしれません。帰国子女でない水口さんはなぜ全米大学ランク4位1という米国屈指の名門に入学し、どのような生活を送っているのでしょうか?そしてDuke Universityの熱血な○○の話を聞くことができました!!

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Q1. まずは大学で何をされているか、教えてください。

-Duke UniversityでBiomedical engineeringを専攻しています。医用生体工学といって、人工臓器や検査機器などの医療機器の開発を行うような学問です。

Q2. なぜアメリカへの留学を選択したのですか?

-アメリカは多用な文化という特徴があり、大学は全く新しい環境で様々な背景を持つ人々と交流し切磋琢磨したいと思ったからです。また、私は以前から医学に興味があり、将来も医学関係のキャリアに従事したいと考えていたので、医学分野で有名なDuke Universityを選びました。専攻のbiomedical engineering +premed track(同じ専攻でも今後の進路によってスケジュールが変わります)はかなり勉強のスケジュールがハードですが、最も自分に適しているのでこの分野を選択しました。

Q3. やはり医学部はどこの国でも特に勉強がハードなんですね。それを英語で勉強するのはかなり大変そうですが、いかがですか?

-英語の聞き取りは当初一番大変なことでした。私は帰国子女ではなく、AP試験(編集者注: 高校生が大学レベルの発展的科目を受講でき、単位として認定される制度。入学者の選抜方針に利用する大学が増えている。2も受けなかったので、教授の話が速くてついていけないことがあったり、数学の表現や化学の専門用語を知らないことがあったりと苦労しました。分からない表現はすぐにネイティブにきいていたので、そうした単語や表現もすぐに覚えることができました。今はそうした環境にもかなり慣れてきました。やはり分からないことは恥ずかしがらずにすぐ聞くというのは大切だと思います!

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Q4. わからないことをそのままにしないというのは、シンプルですが、一番重要なことなのかもしれませんね。英語で専門的な知識を学ぶということにも慣れ、これからはさらに自主的に深く勉強でき、卒業後の進路を考えることになると思うのですが、アメリカで医学関係の進路を選ぶ場合、キャリアはどのようになるのでしょうか?日本で働く場合が多いのか、もしくはアメリカで医師、研究者となるのでしょうか?

-医学の中でもどの分野に従事したいかということによってかなり違ってくると思います。医師になりたいのであれば主に病院で働くことになりますし、研究者になりたいのであればさらに範囲や選択肢は広くなります。日本に来て働くケースもあると思います。私自身は研究をしたいので、世界中を行き来して働きたいです。

Q5. なるほど。佳栄さんには各国を飛び回って世界をリードする研究者に是非なっていただきたいです。時には日本に寄ってくださることもお待ちしています笑。さて、大学での勉強は大事であるのはもちろんですが、それ以外にもお楽しみがあるのもまた、大学生活の醍醐味の1つでしょう。留学されてから、これは面白い、独特だ、といったものはありますか?

-Duke Universityのschool spiritであり、在学中一度はやっておきたいことの1つでもある、Tentingというものです。これはバスケの試合のシーズンが来ると、試合当日に良い席を取るために1カ月間、スタジアムの前でテントを張って寝泊まりするというものです。8~12人のグループで、2,3日ごとに友達と替わりながらテントで寝泊まりします。結構きついらしいですが、私も来学期に友達とやる予定です。

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Q6. 1ヶ月も前から場所取り!?新製品を買うのに前日から徹夜するのが大したことないように思えてきてしまいますね…1ヶ月は長くてしんどいこともありそうですが、友達とテントで寝泊まりというのは楽しめそうですよね。大学スポーツは相当人気のようですね。

-Duke UniversityとUniversity of North Carolina(UNC)は因縁のライバル関係にあることで有名です。試合の応援も熱狂的で、皆青い服を来て顔に青色のペイントをして応援したり、応援の中に”Go to hell UNC, go to hell!!”というフレーズがあったりするほどです。相手へのブーイングも凄まじく、ある調査によると、Duke VS UNCのバスケの試合中の音の大きさはロケット発射時の音量より大きいそうです。私はバスケとフットボールの2回しかまだ行ったことがありませんが、熱狂的な雰囲気も感じることができ、あまりルールに詳しくなくてもかなり楽しむことができます。

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編集後記

2014年ももうすぐ終わりですね。みなさんどのような1年を過ごされたでしょうか。今年はJGSの母体であるAsia Elite Business Scholars(現在2月末に開催する国際交流ツアーの参加者募集中)という団体が2014年初めに立ち上がり、そして11月にはJGSがスタートし、我々としても新しく挑戦することが多い1年となりました。 JGS Weeklyを発行するにあたっても海外の大学に入学した日本人の話を聞く中で、彼ら彼女らの持つビジョンに刺激を受け、発行する側もいつも新鮮な気持ちでJGS Weeklyを発行しています。この記事を読んでくださっている方に中には、海外へのチャレンジを考えている方、何か新しいことに挑戦したいと考えている方、世界のローカルな情報に興味を持っている方も多いと思います。みなさんの挑戦に際して、このJGS Weekly;世界にいる日本人学生からのリポートが参考になれば幸いです。 「世界と日本をつなぐ。」そんな役割を果たせるようJapanese Global Scholarsはこれからもさらに精力的に活動を展開していきたいと思います。2015年もみなさんよろしくお願いします!! それではみなさん、良いお年を。

Published: December 29 2014

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