「日本」の持つ魅力 - JGS Weekly #1
【「日本」の持つ魅力】
現在日本は安倍政権の下、日本の魅力を海外により効率的に発信し日本の文化をあらたな産業軸にしようという「クールジャパン」が進められています。また2020年には東京オリンピック開催が決まり、「日本」という国の持つ魅力をより強く海外に打ち出していく必要に迫られています。今回のリポートは非常にローカルでミクロな体験を通じて、文化発信にまつわるヒントを与えてくれていると思います。
初めてのJGSウィークリー、トップを飾ってくださるのは松山将大さん、19歳です。 アメリカ合衆国の Purdue Universityに通ってらっしゃいます。 Purdue University といえば全米でも卒業生に対する社会評価が常にハーバードと覇権を争うトップ校です。日本での知名度は低いかもしれませんがアメリカではかなりの難関大学と言えます。それでは実際に松山さんのアメリカ生活について聞いてみましょう。【Purdueにおける日本人ネットワークと日本文化の発信】について深く語っていただきました。
Q1.基本情報を教えてください。
―Purdue Universityに通うFirst YearでEngineeringを専攻しています。将来的にはMechanical Enigineeringの方面に進みたいと思っています。
Q2.専攻はどれだけ専門性を持って学べますか?
―まだ一年目なのではっきりとは言えませんが、自動車レーシングといった部活が充実しておりそちらに入ればかなり深くまで多くのことを学べます。
Q3.どうしてPurdueを選んだのですか?またどんなプロセスでアメリカ留学を決心なさったのですか?
―アメリカに留学したのは高2の秋、ふとアメリカで勉強したくなり親に頼み込んで受験させてもらったというのがきっかけです。その時から将来自動車関係の仕事に就きたいと思っていたため、機械工学を深く学べるという条件で大学選びが始まりました。結局僕が昔(2~8歳)住んでいた中西部、また工学部が比較的強い西部の学校からPurdueを選びました。田舎で勉強に集中できる環境だったというのも大きな要因です。
Q4.「田舎」であることが大きな要因なんですね!(笑)
―大都市は観光とかで遊びに行けば十分、ですね。
Q5.なるほど、ストイックですね!(笑) 話は変わりますが、Purdueでの日本人ネットワークはどのような感じでしょうか。
―Purdue大学では全校生徒2万人のうち日本人学生が20‐30人しかいないのでほとんど全員が全員を知っているという環境ですね。JSA(Japanese Students Association)という日本人学生団体があり自分も役員として参加し日本の文化を発信しています。
Q6.PurdueにもJSAがあるのですね!リポートを待つ留学生の中にも沢山JSAに参加している人がおられるはずです。どんな行事を開いていますか?ぜひとも、失敗談の方をお聞きしたいです!(笑)
―今のところうちのJSAでは日本料理を海外の学生に広めるという活動が主になっています。今後は武道や行事をやってこうとしています。JSA以外ではアメリカ人からは日本と言えばアニメってイメージとインド人からは公道レース(ワイルドスピードから)のイメージを持たれていてアニメが全く分からず困ってしまうことがしばしば(笑)
Q7.日本人より外国人留学生の方が日本アニメに詳しいというのは興味深いですね…(笑)
―予想外にイベントに来てくれる人が多くて食べ物が足りなくなることは良くあります。日本料理が結構人気みたいです。日本人学生が少ないのに日本が好きな外国人がたくさんいます。みんなそれぞれアニメやら音楽やら文化やらで好きなとこが違うけれど日本が好きで日本語を習って少し話せたり読み書きできたりする人がたくさんいます。正直日本人で得した気分です。というのも日本人だって言うとみんな興味があっていろいろ聞いてくるので友達がすぐに出来るんです笑
<編集後記>
アメリカ中西部の田舎でもあっても日本文化に興味を持ってくれる人が多いというのは中々に興味深いです。編者自身、留学していた際にはNARUTOやドラゴンボールに多くのアメリカ人の友人が熱狂していました。傾向としてはバトル系、特に分かりやすく、中2心をくすぐられる技(NARUTOの天照、ドラゴンボールのかめはめ波)の入ったバトル系のアニメは白人系アメリカ人に好まれ、感情面にも重点を置くアニメはアジア系に好まれていた記憶があります。この辺りはまたいろいろな方に聞いていきたいと思います。